2024年2月の参道掲示板

参道掲示板に二月の「ことば」を掲示しました。参拝の折にご覧ください。画像は、yahooとgoogleで公開しております。それぞれ、「田辺市␣願成寺␣ロコ」「田辺市␣願成寺」と検索して頂くと、トップに表示されますので、是非ご覧ください。

 二月のことば 「言うこと と すること 同じがいいね」

 今月は自戒の念をこめて。先日、とある病院の待合室で二人の女性がお話されていました。別に聞き耳を立てたわけではないのですが、聞こえてきたのです。

女性曰く「長い間、接客業していると少し話しただけで相手の職業がわかるわ」とのこと。その後、具体的に○○業の方の特徴は・・・、という話をされていたのですが、話の最後のほうで、「先生といわれる職業の人の特徴は、言うこととすることが違う。理屈ばっかりで、自分で行動しない人が多い」と言われてました。当然、なんの根拠もない、その女性の独断と偏見によるただの雑談といえばそれまでですが、正直「ドキッ」としました。

 我々僧侶といわれる者も「先生」と呼ばれることが多々あります。実際、説法や法話といわれるものでは、仏教の話を説く、つまり人に何かを教えるという教師に近いこともします。問題は、仏教を人に教える立場にある我々は、どこまで仏教の精神に基づいて行動ができているかということです。

「知行合一」という言葉があります。知識と行動は同じでなければ意味がない、つまり本当の知識とは行動によって裏付けられたものであるという考え方です。

 自分も含め、我々僧侶は「頭でっかち」かもしれませんね。仏教の知識はあっても、仏教の精神をどこまで行動で示せているか・・・。まずは身近なことから、「偉そうにしない」とか「人に親切に接する」とか、そういうことから行動で示していこうと思った次第です。