参道掲示板に三月の「ことば」を掲示しました。参拝の折にご覧ください。画像は、yahooとgoogleで公開しております。それぞれ、「田辺市␣願成寺␣ロコ」「田辺市␣願成寺」と検索して頂くと、トップに表示されますので、是非ご覧ください。
三月のことば 「花は 散ることを知りながら 咲くことを恐れない」
いきなりですが、仏教の教えを一言でいうなら何でしょうか?人それぞれ意見はあるでしょうが、一応仏教の基本思想は「諸行無常」といわれております。もっとわかりやすく言うと「今の状態・状況は永遠には続かないよ。例外はないよ。」ということです。例外はない…、そう、人の命についても「諸行無常」のルールは適応されます。
身もふたもない言い方ですが、仏教的に人の命を表現すると、「人は生まれた瞬間から死に向かって歩み始める」となります。
だからといって、「どうせ死ぬのだから…」「何をしたって死ぬのだから…」という考え方が仏教的な生き方かというと違います。むしろ逆なのです。
仏教では、「諸行無常」のルールを受け入れたうえで、「何事もずっとは続かないのだから、せめて今この瞬間を、目の前のなすべきことを」大切にしようと考えるのです。「どうせ○○だから」なんて言っていては、何も始まらないですね。散るとわかっていても、臆することなく誇らしく咲く野の花々のような生き方が「諸行無常」の生き方なのかもしれませんね。