参道掲示板に十一月の「ことば」を掲示しました。参拝の折にご覧ください。画像は、yahooとgoogleで公開しております。それぞれ、「田辺市␣願成寺␣ロコ」「田辺市␣願成寺」と検索して頂くと、トップに表示されますので、是非ご覧ください。
十一月のことば 「裏も 表も 見せながら」
今年も紅葉の時期となりましたね。紅葉の歌(俳句)で有名なものに「裏を見せ 表を見せて 散るもみじ」という歌があります。江戸時代の僧侶良寛和尚の歌といわれております。
もみじがひらひらと散っていく光景と人の人生を重ね合わせたのでしょうかね。確かに、もみじのように裏も表も見せながら、それでいて美しい生き様というのは一見難しいように思えますね。でも、本当にそうでしょうか?
私たちは、どうしても表をよく見せたがりますよね。でも、そういう生き方をすればするほど裏は見せられなくなりますよね。だって、表とのギャップが大きいですから。しかし、これは表との差が大きいというだけで、裏が見せられないほど汚いということではないのですよ。
自分を必要以上に大きく見せる・見栄を張ることによって、本当の自分(裏)を見せられなくなる、だからますます見栄を張る・・・ うーん、なんだか疲れる生き方のような気もしますね。自分で自分の生き様を苦しくしているような気もしますが・・・。
裏と表の差が少なければ、どっちを見せてもあまり気にならないのでは?なんてことを、自在にひらひらと舞う紅葉を見ながら思う次第であります。自然体が一番ってことですかね。