参道掲示板に十二月の「ことば」を掲示しました。参拝の折にご覧ください。画像は、yahooとgoogleで公開しております。それぞれ、「田辺市␣願成寺␣ロコ」「田辺市␣願成寺」と検索して頂くと、トップに表示されますので、是非ご覧ください。
十二月のことば 「大掃除 心の垢も キレイにね」
早いもので今年もお掃除の時期ですね。今日は、掃除で思い出す修業時代のエピソードを一つ紹介したいと思います。
もう十年以上前になりますが、私は僧侶の資格を得るために本山で修業をしておりました。その修業中のモットーと言いますか、常に言われていたのが、「一に清掃、二に学問、三に勤行(ごんぎょう)」という言葉です。(勤行とは勤めるべき行いのこと。僧侶の場合、お経を唱えるなどの‘お勤め‘のこと。)
私は、てっきりお寺の修業といえば勤行中心だと思っておりましたが、まずは掃除からだというわけです。そういえば、日本では学校教育でも毎日帰り際に掃除の時間があり、学期に1回は大掃除がありますね。我々日本人にとっては、掃除というのは単にキレイにするという行為にとどまらず、気持ちをリセットする役割も兼ねているのかもしれませんね。
そう考えると、修業の際、一に清掃といわれたのも腑に落ちます。まずは、掃除をして気持ちを切り替え、修業モードになりなさい。次に、なぜ修業するのかを学びなさい(学問)。最後に実践しなさい(勤行)。こういう順序ですね。
我々は、日々の生活の中で色々なものをため込みながら生きていますね。ため込むものの中には、負の感情(心の垢)もありますね。どこかでリセットが必要になってくるかと思います。今年にため込んだ心の垢は、大掃除とともにリセットし、新たな気持ちで新年を迎えたいものですね。