参道掲示板に六月の「ことば」を掲示しました。参拝の折にご覧ください。画像は、yahooとgoogleで公開しております。「田辺市␣願成寺」と検索して頂くと、トップに表示されますので、是非ご覧ください。
六月のことば 「降っても 晴れても 日日是好日」
早いもので今年も折り返し、6月ですね。ここしばらくは、雨と晴れが交互にやってくる、そういう天気が続きそうですね。
「雨は嫌だな」と思う人もいれば「恵みの雨」と感じる人もいることでしょう。その人の立場によって良い悪いは変わってしまいますが、可能であれば良い悪いではなく、毎日が自分にとって好ましい日になるように時間を大切に生きていきたいですよね。
私事ですが、お寺の住職にとってこの梅雨時期は割と重要なのですよ。天気が悪く、来客や法要予定が少ないこの時期にお盆の準備、特にお盆の施餓鬼という行事で使用する卒塔婆を書かねばいけませんから。数百本~千本近く手書きで卒塔婆を書くので、ある程度まとまった時間が必要です。つまり、梅雨時期はお塔婆書きには絶好の好機なのです。最近では、卒塔婆をプリントするお寺も増えているようですが、うちは祖父の代から「卒塔婆を書く時点から供養は始まっている。決して事務作業として書くな。」と言い伝えられております。従って、じっくり真剣に卒塔婆を書く時間をとれる梅雨時期は、私にとって「好日」であります。
人それぞれ「好日」は違うでしょうが、何かと真剣に向き合う時間があるということが「好日」であり、そういう日々が続くことが幸せなのかなと思います。