2024年9月の参道掲示板

 参道掲示板に九月の「ことば」を掲示しました。参拝の折にご覧ください。画像は、yahooとgoogleで公開しております。「田辺市␣願成寺」と検索して頂くと、トップに表示されますので、是非ご覧ください。

 九月のことば 「みんなちがって みんないい」

 今月の「ことば」は、童謡詩人金子みすゞさんの詩「私と小鳥と鈴と」の一節です。有名な詩ですので、よく見かけることばだと思います。特に、お寺の掲示板や法話などでは、よく取り上げられますね。

 そんな有名な詩を、なぜ今更掲示板のことばに選んだかというと8月末のお寺の勉強会に関係があります。我々僧侶の世界にも、勉強会・講習会のようなものがあります。当然、仏教の知識について勉強もしますし、お寺の経営についての法律的なことも勉強します。近年、その勉強会で特に力を入れているのが「性の多様性」についてです。いわゆる世間一般でいう「LGBTQ」に関する勉強ですね。

 今回その勉強会に参加して痛感したことは、私自身がいかに「少見多怪」であったか、つまり見識が少ないが故に必要以上に多く怪しんでいたかということです。何事もそうですが、まずは正しい知識を身につけないとその先にある理解や共感には繋がらないですね。

 そして、この勉強会の際に自然と頭に浮かんだことばが「みんなちがって みんないい」でした。既に知っていた有名な詩でも、今回勉強会に参加して改めて「その通りだなあ」と思い、筆を執ることにしました。

お盆先祖供養(施餓鬼)&臨時駐車場の案内

 お盆の先祖供養(施餓鬼)のご案内

・8/11(日・山の日)  受付:8時~11時

 *檀家様以外の永代供養で納骨されている方につきましても、お盆の先祖供養の申し込みを受け付け中です。その際は、お塔婆の準備がありますので事前にご連絡頂きたくよろしくお願い致します。

・臨時駐車場のご案内

盆期間中(8/11~8/15)に限り、臨時駐車場を2か所借りましたので、ご参拝の際はご利用ください。

・臨時駐車場1(目良組駐車場、一番奥) 住所:田辺市古尾19-1  *手前は月極駐車場ですので、一番奥の「願成寺臨時」とプレートのある区画に駐車お願いします。

・臨時駐車場2(丸惣商店従業員駐車場) 住所:田辺市古尾10

盆期間中は駐車場が大変混雑しますので、臨時駐車場の利用をご検討お願いします。

2024年8月の参道掲示板

 参道掲示板に八月の「ことば」を掲示しました。参拝の折にご覧ください。画像は、yahooとgoogleで公開しております。「田辺市␣願成寺」と検索して頂くと、トップに表示されますので、是非ご覧ください。

 八月のことば 「ライバルは 昨日の自分」

 オリンピックが始まりましたね。連日、アスリート達の熱戦が繰り広げられておりますね。オリンピックという大舞台に立つまでには、我々の想像を絶する過酷な試練があったのでしょうね。ライバルとの競争、そして何より自分との戦いが・・・。

 私たちはオリンピックアスリートではないので、常に熾烈な競争に身をおいているわけではありませんし、またライバルの存在というものも日常生活の中で感じることは稀かもしれませんね。特に私のように中年を過ぎると、いい意味でも悪い意味でも、特定の誰かをライバルとして意識することはまずないですね。別に誰かと比べる必要はありませんが、ライバルの存在は生活の刺激になることは確かですね。

 「日常生活にほんの少しの刺激を・・・」これは認知症予防に効果的なことらしいのですが、ライバルを作るというのはいいことかもしれませんね。と言っても、勝手にライバル視された相手は迷惑でしょうから、自分自身をライバルにすればいいのですよ。具体的には、「昨日の自分」と「今日の自分」を比べて、昨日より少しでも頑張れたこと、逆に昨日はできたのに今日はできなかったこと等々を発見していけば生活の刺激になるかもしれませんね。

オリンピックアスリートではない私たちでも、毎日「昨日の自分」を超えてゆければ、10年後にはきっといいことがありますよ。

2024年7月の参道掲示板

参道掲示板に七月の「ことば」を掲示しました。参拝の折にご覧ください。画像は、yahooとgoogleで公開しております。「田辺市␣願成寺」と検索して頂くと、トップに表示されますので、是非ご覧ください。

 七月のことば 「願い 願われ 生きている」

 もうすぐ七夕の時期ですね。大人になってから笹飾りに願い事を書く機会はありませんが、もし書くならば皆さんは何を願いますか?うーん、色々ありすぎて悩みますかね。

 人間誰しも「願い」はそれなりに持っているものだと思いますし、願うこと自体は悪いことではないと思いますが、大事なことを忘れていませんか。それは、私たちは願う身であり、同時に願われる身でもあるということです。

 人はどうしても願うことに気を取られ、「自分が願われている身」であることを忘れがちですが、私たちは日々願われて生きています。例えば、自分がどこかに出かける時には家族・友人から「気を付けて」と願われ、また、別れ際には「元気でね」と願われ、勉強・部活動をする子供は「がんばって」「怪我するなよ」と願われ・・・という具合ですね。

「私も願いをかけられた身なのです」ということに気づけば、生き方が少しは変わってくるかもしれませんね。願うことも大切ですが、願われている自分のことも大切に生きていきたいものですね。

2024年6月の参道掲示板

 参道掲示板に六月の「ことば」を掲示しました。参拝の折にご覧ください。画像は、yahooとgoogleで公開しております。それぞれ、「田辺市␣願成寺␣ロコ」「田辺市␣願成寺」と検索して頂くと、トップに表示されますので、是非ご覧ください。

 六月のことば 「開くと役立つ 傘と こころ」

 傘が欠かせない季節になりましたね。こんな時季はゆっくり読書でも、と思うのですが、なんだかんだでバタバタしている自分がいます。なぜバタバタしているかというと、私のように40代半ばとなると、所属している諸々の会の「役」が回ってくるのです。

先日、その会のうちの一つで懇親会という名の飲み会がありました。お酒が全く飲めない私は今までは欠席していたのですが、役に就いているため今回は欠席もできずしぶしぶ出席しました。でも、結果として出席してよかったですよ。普段は事務的な話や、議論しかしない相手とプライベートなことも含め色々と腹を割った話ができて、少し心の距離が近づいた気がします。

 大人になると、特に中年以降になると立場やプライド等々、様々なものが邪魔をして「心を開く」機会が減りますよね。酒の席とはいえ、普段より少し心を開いて誰かと接することができる、きっと今後の人間関係に役立つと信じてます。この歳になって、改めて飲み会の有益性に気づかされました…ということにしないと、飲めない私が何のために飲み会にいったのか?自分自身が納得できないですしね。

2024年5月の参道掲示板

 参道掲示板に五月の「ことば」を掲示しました。参拝の折にご覧ください。画像は、yahooとgoogleで公開しております。それぞれ、「田辺市␣願成寺␣ロコ」「田辺市␣願成寺」と検索して頂くと、トップに表示されますので、是非ご覧ください。

 五月のことば 「鯉のぼり 泳ぐ力は 向かい風」

 早いもので、新年度が始まり1か月が過ぎました。この1か月はどういう月でしたか?特に、進学や就職で生活環境が大きく変わった人にとっては、激動の1か月だったのではないでしょうか。どうぞ、ゴールデンウイーク中に英気を養ってほしいものです。

ここで私の昔話を一つ。今から20年ほど前のこの時期、私も新社会人として初めてのゴールデンウイークを迎えておりました。どういう気分で?というと、最悪でしたね。4月に会社に入社して以来、色んな意味で自分のことを「思い知る」1か月でしたからね。今から思えば、世間知らずで実力もないくせに、自信だけはあるそんな若者でしたからね…。自分の思い描いていた会社生活とは程遠い、「自分の無力さを思い知る」そんな4月でしたね。まさに、自分の周りだけ逆風吹き荒れる!そんな気分でしたよ。それでもって、ゴールデンウイークは精神的にヘトヘトだった記憶があります。

でも、今から思うと、あの時の自分への向かい風が確実に自分を成長させてくれたと思うのです。まあ、こればっかりは個々の性格にもよるのでしょうが、私の場合は順風満帆では調子に乗る性格なのですよ。向かい風を受けて初めて自分を思い知り、世間を知ろうとし、成長する、そんな性格なのです。

 向かい風を受けている最中は、精神的につらいですが、長い目で見ると自分の成長につながる、そう考えて向かい風と対峙していきたいものですね。

2024年4月の参道掲示板

 参道掲示板に四月の「ことば」を掲示しました。参拝の折にご覧ください。画像は、yahooとgoogleで公開しております。それぞれ、「田辺市␣願成寺␣ロコ」「田辺市␣願成寺」と検索して頂くと、トップに表示されますので、是非ご覧ください。

 四月のことば 「未来は 一歩踏み出した 先にある」

 新年度を迎えましたね。自分の思う道に進めた人にも、そうでない人にも、時の流れは平等ですね。新たな一歩を踏み出す時ですね・・・。といっても、自分の思う道に進めなかった人にとっては、その一歩が重いですね。どうしても、色々と考えてしまいますからね。もし、○○の道に進んでいたら・・・、もし○○が上手くいっていたら・・・、考えていても仕方ないとわかっていても思いを巡らせてしまうものです。

 しかし、残酷な現実ですが、「未来は頭の中にある」のではありません。行動した先にしか未来はないのですね。行動・・・とりあえず最初の一歩、どんなに小さくても、ゆっくりでも、遅くても最初の一歩を踏み出したいですね。一歩踏み出せば、次は二歩目、三歩目・・・、その先に未来があるはずです。たった一歩と思うかもしれませんが、それは未来につながる一歩になるかもしれませんね。

3/17 納骨供養祭(納骨総回向)の案内

毎年春の彼岸に実施しております、納骨供養祭(納骨総回向)を下記日程にて開催致します。是非、ご参拝ください。

3月17日(日曜) 8時~15時(12時~13時昼休憩)

*お車の駐車は、警備員の誘導に従い臨時駐車場にお停めください。(臨時駐車場は2カ所ございます。警備員の指示に従い駐車お願いします。)

(臨時駐車場住所:「田辺市古尾19-1」とナビに入力いただくとスムーズに案内されます。)

*3/17は既に願成寺に納骨されておられる方々の供養となります。新規の納骨をご希望の方は個別にご予約をお願いします。

2024年3月の参道掲示板

参道掲示板に三月の「ことば」を掲示しました。参拝の折にご覧ください。画像は、yahooとgoogleで公開しております。それぞれ、「田辺市␣願成寺␣ロコ」「田辺市␣願成寺」と検索して頂くと、トップに表示されますので、是非ご覧ください。

 三月のことば 「百花百色 比べるな 百通りの良さがある」

 少しづつ暖かくなってきました。三月、四季の上では春になりました。皆さんは春といえばどういうイメージをお持ちですか?「別れの季節」「出会いの季節」「恋の季節」「花粉症」・・・等々、皆さんそれぞれにイメージをお持ちと思います。こういうことを言うと、ひねくれた奴と思われるかもしれませんが、私の春のイメージは「人と比べてしまう季節」です。

この時期は、進学に就職、人事異動にと色々な意味で周囲が騒がしいですね。「○○君はどこそこの大学に・・・」「○○さんが部長に・・・」と、こういう具合です。私は昔からそういうことを耳にするたび、「どうでもええわ」と思っておりましたが、どうやら世間では「どうでもよくない」人も多いようです。でもね、自分のことなら勝手に誰かと比べて勝手に劣等感を感じても「好きにしてください」という感じですが、自分の子どもや孫を勝手によその子と比べてどうこう言う風潮は、私は正直嫌いです。

 当たり前のことですが、人にはそれぞれ良いところがあります。その良さというのは、学力でいう偏差値のように簡単に人と比べられるものだけではありません。「やさしさ」「おもいやり」「気遣い」こういうものは数値化が難しいので、人と比べてどうこう言うことが少ないですが、とっても大切なものだと思います。誰かと比べて上下がつくものだけが価値のあるものではないのです。

「比べて得る幸せは、比べて失う幸せでもある」

どうしても周囲と比べて「どうせ私なんか・・・」と思いがちな季節ですが、比べることにどれほどの意味があるのでしょうか。野の花々を見てください。隣の花と比べて、しょぼくれて咲いている花がありますか?どの花も自分の色で、自分の花びらの大きさで誇らしく咲いていませんか。人にはそれぞれ唯一無二の良さがあります。野の花のように、「自分らしく精一杯」、そうありたいものです。