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2024年7月の参道掲示板

参道掲示板に七月の「ことば」を掲示しました。参拝の折にご覧ください。画像は、yahooとgoogleで公開しております。「田辺市␣願成寺」と検索して頂くと、トップに表示されますので、是非ご覧ください。

 七月のことば 「願い 願われ 生きている」

 もうすぐ七夕の時期ですね。大人になってから笹飾りに願い事を書く機会はありませんが、もし書くならば皆さんは何を願いますか?うーん、色々ありすぎて悩みますかね。

 人間誰しも「願い」はそれなりに持っているものだと思いますし、願うこと自体は悪いことではないと思いますが、大事なことを忘れていませんか。それは、私たちは願う身であり、同時に願われる身でもあるということです。

 人はどうしても願うことに気を取られ、「自分が願われている身」であることを忘れがちですが、私たちは日々願われて生きています。例えば、自分がどこかに出かける時には家族・友人から「気を付けて」と願われ、また、別れ際には「元気でね」と願われ、勉強・部活動をする子供は「がんばって」「怪我するなよ」と願われ・・・という具合ですね。

「私も願いをかけられた身なのです」ということに気づけば、生き方が少しは変わってくるかもしれませんね。願うことも大切ですが、願われている自分のことも大切に生きていきたいものですね。

2024年6月の参道掲示板

 参道掲示板に六月の「ことば」を掲示しました。参拝の折にご覧ください。画像は、yahooとgoogleで公開しております。それぞれ、「田辺市␣願成寺␣ロコ」「田辺市␣願成寺」と検索して頂くと、トップに表示されますので、是非ご覧ください。

 六月のことば 「開くと役立つ 傘と こころ」

 傘が欠かせない季節になりましたね。こんな時季はゆっくり読書でも、と思うのですが、なんだかんだでバタバタしている自分がいます。なぜバタバタしているかというと、私のように40代半ばとなると、所属している諸々の会の「役」が回ってくるのです。

先日、その会のうちの一つで懇親会という名の飲み会がありました。お酒が全く飲めない私は今までは欠席していたのですが、役に就いているため今回は欠席もできずしぶしぶ出席しました。でも、結果として出席してよかったですよ。普段は事務的な話や、議論しかしない相手とプライベートなことも含め色々と腹を割った話ができて、少し心の距離が近づいた気がします。

 大人になると、特に中年以降になると立場やプライド等々、様々なものが邪魔をして「心を開く」機会が減りますよね。酒の席とはいえ、普段より少し心を開いて誰かと接することができる、きっと今後の人間関係に役立つと信じてます。この歳になって、改めて飲み会の有益性に気づかされました…ということにしないと、飲めない私が何のために飲み会にいったのか?自分自身が納得できないですしね。

2024年5月の参道掲示板

 参道掲示板に五月の「ことば」を掲示しました。参拝の折にご覧ください。画像は、yahooとgoogleで公開しております。それぞれ、「田辺市␣願成寺␣ロコ」「田辺市␣願成寺」と検索して頂くと、トップに表示されますので、是非ご覧ください。

 五月のことば 「鯉のぼり 泳ぐ力は 向かい風」

 早いもので、新年度が始まり1か月が過ぎました。この1か月はどういう月でしたか?特に、進学や就職で生活環境が大きく変わった人にとっては、激動の1か月だったのではないでしょうか。どうぞ、ゴールデンウイーク中に英気を養ってほしいものです。

ここで私の昔話を一つ。今から20年ほど前のこの時期、私も新社会人として初めてのゴールデンウイークを迎えておりました。どういう気分で?というと、最悪でしたね。4月に会社に入社して以来、色んな意味で自分のことを「思い知る」1か月でしたからね。今から思えば、世間知らずで実力もないくせに、自信だけはあるそんな若者でしたからね…。自分の思い描いていた会社生活とは程遠い、「自分の無力さを思い知る」そんな4月でしたね。まさに、自分の周りだけ逆風吹き荒れる!そんな気分でしたよ。それでもって、ゴールデンウイークは精神的にヘトヘトだった記憶があります。

でも、今から思うと、あの時の自分への向かい風が確実に自分を成長させてくれたと思うのです。まあ、こればっかりは個々の性格にもよるのでしょうが、私の場合は順風満帆では調子に乗る性格なのですよ。向かい風を受けて初めて自分を思い知り、世間を知ろうとし、成長する、そんな性格なのです。

 向かい風を受けている最中は、精神的につらいですが、長い目で見ると自分の成長につながる、そう考えて向かい風と対峙していきたいものですね。

2024年4月の参道掲示板

 参道掲示板に四月の「ことば」を掲示しました。参拝の折にご覧ください。画像は、yahooとgoogleで公開しております。それぞれ、「田辺市␣願成寺␣ロコ」「田辺市␣願成寺」と検索して頂くと、トップに表示されますので、是非ご覧ください。

 四月のことば 「未来は 一歩踏み出した 先にある」

 新年度を迎えましたね。自分の思う道に進めた人にも、そうでない人にも、時の流れは平等ですね。新たな一歩を踏み出す時ですね・・・。といっても、自分の思う道に進めなかった人にとっては、その一歩が重いですね。どうしても、色々と考えてしまいますからね。もし、○○の道に進んでいたら・・・、もし○○が上手くいっていたら・・・、考えていても仕方ないとわかっていても思いを巡らせてしまうものです。

 しかし、残酷な現実ですが、「未来は頭の中にある」のではありません。行動した先にしか未来はないのですね。行動・・・とりあえず最初の一歩、どんなに小さくても、ゆっくりでも、遅くても最初の一歩を踏み出したいですね。一歩踏み出せば、次は二歩目、三歩目・・・、その先に未来があるはずです。たった一歩と思うかもしれませんが、それは未来につながる一歩になるかもしれませんね。

3/17 納骨供養祭(納骨総回向)の案内

毎年春の彼岸に実施しております、納骨供養祭(納骨総回向)を下記日程にて開催致します。是非、ご参拝ください。

3月17日(日曜) 8時~15時(12時~13時昼休憩)

*お車の駐車は、警備員の誘導に従い臨時駐車場にお停めください。(臨時駐車場は2カ所ございます。警備員の指示に従い駐車お願いします。)

(臨時駐車場住所:「田辺市古尾19-1」とナビに入力いただくとスムーズに案内されます。)

*3/17は既に願成寺に納骨されておられる方々の供養となります。新規の納骨をご希望の方は個別にご予約をお願いします。

2024年3月の参道掲示板

参道掲示板に三月の「ことば」を掲示しました。参拝の折にご覧ください。画像は、yahooとgoogleで公開しております。それぞれ、「田辺市␣願成寺␣ロコ」「田辺市␣願成寺」と検索して頂くと、トップに表示されますので、是非ご覧ください。

 三月のことば 「百花百色 比べるな 百通りの良さがある」

 少しづつ暖かくなってきました。三月、四季の上では春になりました。皆さんは春といえばどういうイメージをお持ちですか?「別れの季節」「出会いの季節」「恋の季節」「花粉症」・・・等々、皆さんそれぞれにイメージをお持ちと思います。こういうことを言うと、ひねくれた奴と思われるかもしれませんが、私の春のイメージは「人と比べてしまう季節」です。

この時期は、進学に就職、人事異動にと色々な意味で周囲が騒がしいですね。「○○君はどこそこの大学に・・・」「○○さんが部長に・・・」と、こういう具合です。私は昔からそういうことを耳にするたび、「どうでもええわ」と思っておりましたが、どうやら世間では「どうでもよくない」人も多いようです。でもね、自分のことなら勝手に誰かと比べて勝手に劣等感を感じても「好きにしてください」という感じですが、自分の子どもや孫を勝手によその子と比べてどうこう言う風潮は、私は正直嫌いです。

 当たり前のことですが、人にはそれぞれ良いところがあります。その良さというのは、学力でいう偏差値のように簡単に人と比べられるものだけではありません。「やさしさ」「おもいやり」「気遣い」こういうものは数値化が難しいので、人と比べてどうこう言うことが少ないですが、とっても大切なものだと思います。誰かと比べて上下がつくものだけが価値のあるものではないのです。

「比べて得る幸せは、比べて失う幸せでもある」

どうしても周囲と比べて「どうせ私なんか・・・」と思いがちな季節ですが、比べることにどれほどの意味があるのでしょうか。野の花々を見てください。隣の花と比べて、しょぼくれて咲いている花がありますか?どの花も自分の色で、自分の花びらの大きさで誇らしく咲いていませんか。人にはそれぞれ唯一無二の良さがあります。野の花のように、「自分らしく精一杯」、そうありたいものです。

2024年2月の参道掲示板

参道掲示板に二月の「ことば」を掲示しました。参拝の折にご覧ください。画像は、yahooとgoogleで公開しております。それぞれ、「田辺市␣願成寺␣ロコ」「田辺市␣願成寺」と検索して頂くと、トップに表示されますので、是非ご覧ください。

 二月のことば 「言うこと と すること 同じがいいね」

 今月は自戒の念をこめて。先日、とある病院の待合室で二人の女性がお話されていました。別に聞き耳を立てたわけではないのですが、聞こえてきたのです。

女性曰く「長い間、接客業していると少し話しただけで相手の職業がわかるわ」とのこと。その後、具体的に○○業の方の特徴は・・・、という話をされていたのですが、話の最後のほうで、「先生といわれる職業の人の特徴は、言うこととすることが違う。理屈ばっかりで、自分で行動しない人が多い」と言われてました。当然、なんの根拠もない、その女性の独断と偏見によるただの雑談といえばそれまでですが、正直「ドキッ」としました。

 我々僧侶といわれる者も「先生」と呼ばれることが多々あります。実際、説法や法話といわれるものでは、仏教の話を説く、つまり人に何かを教えるという教師に近いこともします。問題は、仏教を人に教える立場にある我々は、どこまで仏教の精神に基づいて行動ができているかということです。

「知行合一」という言葉があります。知識と行動は同じでなければ意味がない、つまり本当の知識とは行動によって裏付けられたものであるという考え方です。

 自分も含め、我々僧侶は「頭でっかち」かもしれませんね。仏教の知識はあっても、仏教の精神をどこまで行動で示せているか・・・。まずは身近なことから、「偉そうにしない」とか「人に親切に接する」とか、そういうことから行動で示していこうと思った次第です。

2024年1月の参道掲示板

 参道掲示板に一月の「ことば」を掲示しました。参拝の折にご覧ください。画像は、yahooとgoogleで公開しております。それぞれ、「田辺市␣願成寺␣ロコ」「田辺市␣願成寺」と検索して頂くと、トップに表示されますので、是非ご覧ください。

 一月のことば 「あとではないよ 今やろう」

 新年あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。また、本年も月一回の更新を目標に参道掲示板を作成しますので、どうぞご覧下さい。

 新しい年を迎え、心新たに何かを始めようと思っている人も多いかと思います。「とりあえず三が日が済んでから始めよう」と思っておりませんか。これは私の場合ですが、「三が日が済んでから・・・」と思っていると、4日には「七草がゆを食べてから・・・」、さらには「十五日のどんど焼きまでは正月だ・・・」と続き、ついに16日には「もう今更なあ・・・」となり、やらない。これが、わたしの「やらないパターン」ですね。

 やるなら「今」が基本なのでしょうが、なかなか最初の一歩が重い・・・。そういう方におすすめなのが、「目標を低めに設定」です。「正月早々、志が低い」とお叱りを受けそうですが、高い目標を設定して始めない、続けないよりは、手軽な目標を着実にクリアしていく方が目標達成の近道だと思いますよ。

 目標なんて、ガチガチに考えなくても途中で変更してもいいのですよ。大事なのは、まずはやってみること。その過程で軌道修正するのは何も問題ないと思いますよ。時代の変化が非常に激しい昨今です。自分の目標も、状況に合わせて柔軟に変化させていける、そんな「ゆるい目標設定」もいいと思いますよ。

2023年12月の参道掲示板

 参道掲示板に十二月の「ことば」を掲示しました。参拝の折にご覧ください。画像は、yahooとgoogleで公開しております。それぞれ、「田辺市␣願成寺␣ロコ」「田辺市␣願成寺」と検索して頂くと、トップに表示されますので、是非ご覧ください。

 十二月のことば 「心の垢も キレイにね」

 早いもので、もう師走になりましたね。気温も下がり、いよいよ冬本番という感じですね。私事ですが、寒くなると毎年思い出すことがあります。それは、修業時代の本山での水行(すいぎょう)です。気温が氷点下に近い早朝五時に始まり、一日三度水を頭からかぶります。今でもたまに夢に見るくらいなので、よほどのトラウマ?なのでしょうか・・・。

 それはさておき、水行の時に唱えるお経の一節に「心身無垢(しんじんむく)内外清浄(ないげしょうじょう)」という言葉があります。文字通り、水をかぶることにより「身も心も垢が無くなれ、体の内(心)も外(身)も清らかであれ」と願うわけです。宗派を問わず、仏教系では割と修業期間に水行を行うことが多いのですが、なぜだと思いますか?気合を入れるためですか?実は、他に理由があるのです。

僧侶の修業期間というのは、「教え」を授かる期間でもあるのですが、それと水行がどう関係するかというと、「教え」を授かる前にまず「器(うつわ)」をキレイにしなさいというわけです。「教え」を水に例えて、清らかな水も、その水を入れる容器が汚れていては結局は水が濁ってしまう。だからまず、水行で身も心も清めなさい。そうでなければ、「教え」が正しく浸透しない、こういう理屈です。

 皆さんは僧侶ではないので、上記の理屈は直接的には生活に関係ないと思いますし、ましてや水行の必要もありませんが、考え方の部分で少しだけ日常生活でも役に立つのではないかなと思います。

日常生活を送っていれば、少しくらい嫌なことや悲しいこともありますよね。場合によっては、どうしても引きずってしまうことも・・・。引きずってしまうと、その後の楽しい出来事が純粋に楽しめない、だからますますネガティブな方向に・・・悪循環がおこります。どこかでリセットが必要なのだと思います。

 年末というのは、この心のリセットに最適な時期かもしれませんね。大掃除をして家をキレイにするように、一年の間にたまった垢(ネガティブな感情)をキレイに洗い流し、新しく来る年に起こるであろう良いことを純粋に楽しめる、心をそういう状態にリセットしたいですね。

「憂きことも去年になり行く懐かしや」

そんな気持ちで新し年を迎えたいものです。